Q&A(学校編)
豊中市市民公益活動団体「ほくせつそうしょ」は、豊中市の小学校の放課後や休日に行われる「とよなか地域こども教室」で、1000色の色鉛筆とオリジナルミニ絵本台紙を使って、ミニ絵本作りワークショップを行っています。「うちの学校でも開きたいけど、どうしたらいいのか」というご質問にお答えします。
1.どの程度時間がかかりますか?
1時間半でワークショップを行います。
机と椅子があれば、色鉛筆や製図道具、紙、サンプルなど、必要なものはすべて用意しますので、学校側に設営の負担はそれほどありません。
ワークショップを指定時間以内におさめるために工夫を重ねています。
イメージがわかずに長時間悩む子どものために、48種のテンプレートを追加しました。
これで時間オーバーすることもなく、ワークショップ1時間半(準備・後片付けのぞく)で完了しています。
設営から撤去までお手伝いしますので、安全管理員さんの実働時間を2時間程度とお見積りいただければ結構です。
2.何人まで子どもが参加できますか?
例えば、熊野田小学校「くまっ子遊び広場」では毎回40人以上の子どもが参加します。
最高で60人参加(図工教室)の記録が残っています。
ワークショップでは、先の丸い安全なはさみと、手で回せる小型鉛筆削りを使うので、子どもたちは安全ですが、参加する子どもの数が多いため、安全管理員の方がいてくださるとありがたいです。
ランチルーム・コミュニティールーム・多目的教室と、学校ごとに違う場所で開催されるので、これから学校の皆さんと話し合いながら、楽しいワークショップにしていきたいと思います。
当日は色鉛筆1000色一式と絵本台紙と、テンプレートと製図用具、2年生ぐらいの子どもが描きたいと思うような絵本サンプルを持ってお伺いします。
持参する絵本台紙の数を確定するために、前日までに参加者数をご連絡いただければ幸いです。
3.講師の方はグループで来られますか?
地域子ども教室は校区ごとに運営方式が違うので、その校区のルールに合わせて対応したいと思います。
今のところは、それぞれの校区の安全管理員の皆さんに、見守りのご協力をお願いしています。
子どもの安全を見守る研修を受けて、豊中市から認定を受けた皆さんですから、保護者の皆さんも安心でしょう。
ワークショップの参加人数によって、サポートしていただく方の人数が変わります。
できれば本が好きな方がよいでしょう。
4.安全管理員は何人必要でしょうか?
安全管理員の登録者数は各校区によって違います。
設営・撤去から参加しますので、人数はそれほど必要ではありませんが、開催形態によって人数が変化します
参考例として熊野田小学校と豊島北小学校のケースをご紹介しましょう
【出入り自由な熊野田小学校のケース】
地域こども教室と放課後子どもクラブの共催
5時間目が終わって教室から直接ワークショップに参加する子どもと、放課後子どもクラブからワークショップに参加する子どもとで、開始時間、退出時間が違います
そのため、数多くの安全管理員の皆さんが参加しています
【授業に近い形の豊島北小学校のケース】
地域こども教室単独の開催
定刻に参加者全員が集合し、挨拶からルールの説明、紙の折り方、テーマの設定、実際に描くところまで、一斉に行うため、安全管理員の数が少なくても運営できます
参加者48名に対し、講師1名、安全管理員2名で行われました
【安全管理員の皆さんにお願いしていること】
・子どもが鉛筆を床に落としたら拾ってあげる。
・ハサミがうまく使えない子がいるので、本を折る作業をサポートしていただきます。
(保育園で折り方を習う子も多く、「隣の席の子にも教えてあげて」と声をかけていますので、それほど負担はありません)
・必ず子どものよいをほめる。(絵が下手な子もうまい子も、文字だけ書く子もいます。「よく最後まで描いたね」でもよいので、子どもをほめてあげてください)
校区の事情に応じたフレキシブルな対応をしますので、ご安心ください。
5.開催当日に子どもから参加料金を徴収することができないのですが
学校によっては、年間予算を組んで地域こども教室を運営しているところがあります。「子どもにお金を持たせるのはよくない」とお考えの保護者の方もおられるので、そこはそれぞれの学校のご判断だと思います。
予算形式の参考例として千成小学校のケースをご紹介しましょう。
7月28日 多目的教室:30人の予定
当日参加者は24名(体調不良や家庭の事情で急に参加できなくなる子がいます)
打ち合わせと交通費込みの講師料金5000円と100円×24名=7400円
教室のキャパシティが決まれば、予算形式の開催が可能です。
6.遠方だと交通費も必要ですか?
当日の設営レイアウトのために、打ち合わせは必要です
阪急曽根駅を起点に徒歩圏内(半径2㎞)の校区には無料で対応していますが、それ以外の地域は交通費(電車賃・バス代程度)をいただきます
【阪急曽根駅を起点に半径2㎞圏内にある校区】
大池・上野・熊野田・泉丘・桜塚・克明・箕輪・原田・南桜塚・緑地・中豊島・豊島北・豊島・豊島西・小曽根・高川・野田・島田
打ち合わせの時に、これまでの地域こども教室の様子をお聞かせいただけると、学校の事情に合わせたワークショップを開くことができます
ちなみに、豊島北小学校のワークショップでは「またやりたいと思う人」の質問に、参加した子ども全員が手をあげました。
7.どんな指導をしていただけるのでしょうか?
このワークショップは国語でも図工でもなく、子どもの自主性にまかせる形式なので、採点したり「この描き方でないと」という形では指導しません。
子どもたちを見回って、悩んでいる子にヒントを与えたり、「この色を使えばいい」「こんなモチーフはどう?」と声をかけながら、ワークショップを進めていきます。
ワークショップでは3つのことを大切にします。
1.大きな声で挨拶する(「こんにちは」「よろしくお願いします」「ありがとうございました」)
2.色鉛筆や紙を大事にすること
3.色鉛筆やテンプレートを、他の子どもたちにもゆずりあって使うこと
そして子どもの作品について、必ず何かをほめます。
お手伝いいただいている皆さんにも「必ず子どものよいところを見つけてほめてあげてください」とお願いしています。
「好きに描いていい」ということで、学年、クラス関係なく、一緒に教えているため、普段出会わない子どもたちが、仲良く絵本を描いたり物語を描いたりして、お互いに見せ合って楽しんでいます。
描く内容は自由なので、子どもの年齢や好みによって、出来上がるものに差異があります。
ほくせつそうしょでは、黒紙に銀一色、文字だけで物語を書く子も、白紙でポケモンのキャラクターを描く子も、母親の誕生日にギフトブックを描く子どもも、オリジナルキャラクターでマンガを描く子も、すべて「OK」としています。
子どもがうれしそうに自由に絵本を描いて、安全管理委員さんがにこにこしながら
見守り、できたものを見せ合って喜ぶ。
そして必ずほめる。
その時の思い出が、いつかどこかで活かされますように。
ほくせつそうしょが提供するのは、そんなひとときです。
8.保護者は参加してもよいでしょうか?
土日に地域こども教室開催を希望する学校も増えてきました。
保護者参加については、「教室が広いけれども、そんなに人が集まらないので保護者参加にしたい」というところと、「教室が狭く、参加者全員の保護者に入ってもらうこともできないので、子どもと安全管理員だけで開催したい」というところ、学校の事情によって違います。
安全管理委員の方の数が少なくて、参加する子どもの数が多い学校では、教室のあちらこちらで、紙を折るのに困っている子がいたり、鉛筆の芯を折って困っている子がいるので、対応が大変です。
そこで、見学されている保護者の方に、お手伝いをお願いすることにしました。
お子さんと一緒にワークショップにご参加ください。
ご自身のお子さんをみていただけると、その分安全管理員の負担が減ります。
ご質問はお気軽に
初めて開催されるものですから、さまざまなご不安があろうかと思います。
疑問点はお気軽にご質問ください。
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