如月の色…氷色(こおりいろ)
如月の色…氷色(こおりいろ)
雲はらふ 比良の嵐に月さえて 氷かさぬる真野のうら波
源経信 経信集
一年で一番寒い時、2月の冷たさと、凛とした空気を感じさせる美しい歌です。
氷が青く見える理由
なぜ、氷は青く見えるんでしょう。
氷は凍結する時に空気などが押し出されるため、水よりも透明度が高くなります。
太陽光が氷を通過する時に、赤色の光を吸収し、青色の光を反射するため、無色透明なはずの氷は青く輝いて見えるのです。
如月(きさらぎ)の由来
2月を「如月(きさらぎ)」とよぶのは、この時期が、寒さが厳しくなって着物を更に重ねて着るので「着更着(きさらぎ)」とする説が有力です。
時々、冬の寒さがゆるむ日もあるので「気更来(きさらぎ)」「息更来(きさらぎ)」。
草木が生えはじめる月で「生更木(きさらぎ)」。 草木の芽が張り出す月で「草木張り月(くさきはりづき)」が転じたとする説など、いろいろな説があります。
二月下旬には、日差しが柔らかい日も増えて、まもなく春がやってきます。