京都・堀川ACLabの活版印刷ワークショップ
活版印刷が体験できる堀川ACLab
「活版印刷」は、ドイツのヨハネス・グーテンベルクが発明したもの。
木や金属に文字を刻み込んだ「活字」を組み合わせて、印刷するための「版」を作ってインクを塗り、紙に転写する印刷方法です。
今では、コンピュータで文字組みをして印刷するので、ほとんど使われなくなった技術ですが、京都の堀川商店街にある「堀川ACLab」には、希少な活版印刷機が設置されていて、ワークショップが開かれています。
「堀川ACLab」の書店コーナーは大垣書店、印刷コーナーは修美社というユニークなお店です。
ここに置かれているのは「テキン」と呼ばれる手動式の平圧印刷機で、名刺やハガキなど小型の端物(はもの)印刷に使われていたもの。
今回は「テキン」を使った「オリジナルクリスマスカード作り」ワークショップに参加しました。
活版印刷でクリスマスカード作り
棚には、ひらがな、カタカナ、アルファベット、漢字、特殊記号など、さまざまなサイズの活字がぎっしり詰まっています。
昔は、職人さんが原稿を元に、一つずつ拾い上げて「版」を作りました。
「HOKUSETSUSOSHO(北摂叢書)」でカードを作ってみることにしましたが、棚から一つずつアルファベットの活字を組み合わせるのが大変。
アルファベットの単語一つでも、相当な時間がかかりましたが、これが漢字仮名混じりの小説だったら、もっと時間がかかったでしょう。
カードはオレンジ、薄いブルーグレー、ブルーグリーンの3色から1色選べます。
ブルーグリーンを選んでみました。
紙をセットするのも印刷するのも手動です。
レバーを引くとディスクが少しずつ回転して、ローラーにインクがいきわたるのですが、力加減がすごく難しくて、修美社の山下さんのサポートで、なんとかカードを刷ることができました。
好きな色の紙のストラップをつければ完成です。
お値段1100円。
なかなかできない面白い体験でした。
修美社の山下さん、ありがとうございました。