2020年12月1日 / 最終更新日時 : 2020年12月2日 yuka むかしのことば 冬 師走の色…常盤色(ときわいろ) 師走は常盤色 常盤色(ときわいろ)は、わずかに茶色みを含んだ濃い緑。 松や杉やモミなどの針葉樹の葉の色のことで、「常盤」とは「永遠に変わらぬもの」を意味します。 そして、西洋でも「エバーグリーン」と呼ばれる深い緑色が「永 […]
2020年10月1日 / 最終更新日時 : 2020年10月1日 yuka むかしのことば 秋 神無月の色…桔梗色 桔梗は「朝顔」だった? 朝顔は 朝露負ひて 咲くといへど 夕影にこそ 咲きまさりけれ 『万葉集』の読み人知らずの歌ですが、この朝顔は桔梗のことでした。 「朝顔」は奈良時代末期に薬用植物として渡来しましたが、「桔梗」は日本 […]
2020年9月1日 / 最終更新日時 : 2020年9月2日 yuka むかしのことば 秋 長月の色…芒(すすき)色 長月の色…芒色 萩が花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花 「秋の七草」の起源ともいわれる、万葉集の山上憶良の歌です。 「尾花」とはススキのこと。 8月末から9月にかけて穂を伸ばすススキは、秋の青空に映える […]
2020年7月1日 / 最終更新日時 : 2020年7月1日 yuka むかしのことば 夏 文月の色…水色 文月の色…水色 大海の摺裳の、水の色はなやかに、あざあざとして、腰どもは固紋をぞ多くはしたる 『紫式部日記』 平安貴族が集まって、絢爛豪華な衣装の美しさを競う様子が目に浮かびます。 古来から愛されてきた「水色」ですが、水 […]
2020年6月1日 / 最終更新日時 : 2020年5月29日 yuka むかしのことば 夏 水無月の色…紫陽花色(あじさい色) 水無月は紫陽花色 毎日のように雨が降り続く6月に咲き乱れる紫陽花。 紫陽花の語源はアジ(集)サイ(藍)です。 雨に打たれながら、小さな花が寄り添って美しく咲く姿は、梅雨のうっとうしい日々に、ひと時のすがすがしさを与えてく […]
2020年5月1日 / 最終更新日時 : 2020年4月30日 yuka むかしのことば 春 皐月の色…若苗色 皐月の色…若苗色 吹き渡る風がさわやかになる5月。5月の色は「若苗色」。 稲の苗がではじめたころの緑色で、田植えの頃には「苗色」になります。 稲の苗が「若苗色」の頃、山の木々は若葉が出そろって「若葉色」に、そして田に水が […]
2020年4月1日 / 最終更新日時 : 2020年3月29日 yuka むかしのことば 春 卯月の色…桜色 桜色は山桜の色 桜色に衣は深く染めて着む 花の散りなむ後の形見に 紀有朋 (きのありとも) 『古今和歌集』 桜色は赤みを含んだ淡い紅色のこと。 西洋の桜色「チェリー」は桜の実の皮の色で濃紅色ですが、日本の桜色は「山桜」 […]
2020年3月1日 / 最終更新日時 : 2020年2月29日 yuka むかしのことば 春 弥生の色…桃色(ももはないろ) 弥生の色…桃色(ももはないろ) つきそめの浅らの衣浅らかに思ひて妹に逢はむものかも 『万葉集』巻十二。 奈良時代から女性に愛された「ももはないろ桃色(ももはないろ)とは、桃の花のような淡い紅色のこと。 鴇色 […]
2020年2月1日 / 最終更新日時 : 2020年1月19日 yuka むかしのことば 冬 如月の色…氷色(こおりいろ) 如月の色…氷色(こおりいろ) 雲はらふ 比良の嵐に月さえて 氷かさぬる真野のうら波 源経信 経信集 一年で一番寒い時、2月の冷たさと、凛とした空気を感じさせる美しい歌です。 氷が青く見える理由 なぜ、氷は青く見えるんでし […]
2020年1月1日 / 最終更新日時 : 2019年12月31日 yuka むかしのことば 冬 睦月の色…朱(しゅ) 命を象徴する色…朱 八百よろづそこらの神のとしなみに よるひるまもる君が御代かな (新続古今和歌集 二十神祇 前中納言匡房) 「朱色(しゅいろ)」は黄を帯びた鮮やかな赤。 日本の最も古い色のひとつで、縄文時 […]