書けない人を助けたい

義母は人工透析のため、右手に「シャント」と呼ばれる人工血管を取りつけられた一級身障者で介助が必要でした
義母は利き手が不自由になっても、みみずの這ったような、ほとんど読めないような字で、必死で電話のメモを書くのです

義母の姿を見て思いました

「文章を書きたくても書けない人がいる」

高齢化が進めば「書きたいことがあるのに書けない人」が増える
貴重な知識や体験を持った高齢者の方が、どんどん亡くなってしまう
特に戦争体験を書き残す作業を急がなければなりません

ライティングアドバイザーとして、義母のような人を助けることはできないだろうか

そこで手が不自由、パソコンが苦手、忙しくて書く時間がない、文章に自信がないなど、さまざまなことでお困りの方を助ける「ライティング支援事業」がスタートしました

 

「よいもの」を掘り起こし、まとめて広めるのが仕事です

 

1.株式会社長井工務店のケース

 

それは1枚の写真からはじまりました

「この建物の写真はなんですか?」
「それは高槻の文化財を修復した時の写真です」
「決まりましたね。コンセプトは「文化財を修復する「ほんまもんの大工」」

「自社の強みを見つけ、三島地域限定で販促につなげたい」
「おおさか地域創造ファンド」三島地域支援採択事業で、大阪府三島郡島本町で3代続く株式会社長井工務店の長井正広社長のご依頼でした

ライティングアドバイザーは、文章を書くだけでなく販促戦略のご相談も承ります

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長井社長自らが執筆した「ほんまもんの大工の「手刻み」で「セルフリフォーム」」は2015年3月発行。

増刷

2015年11月
2016年12月

その後の長井正広社長のご活躍

「古民家ネットワーク」全国古民家再生協会大阪第一支部・支部長に就任
古民家鑑定士のセミナー講師として活躍
自社工事事例が『再築大賞』の応募作品として古民家情報誌『じゃぱとら』で紹介され、同誌に寄稿
J:COM高槻、MBSなどにテレビ出演
水無瀬神宮の生垣工事を手がける
『新建ハウジング』誌に「手刻み・セルフリフォーム」工務店として掲載
長井工務店の活動が『じゃぱとら』で紹介される

DIYセルフリフォーム新事業 0円→3年で年商2000万円

現在も長井工務店は業績拡大中

水無瀬神宮

水無瀬神宮・名水百選「離宮の水」

水無瀬神宮・拝殿

 

制作実績

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2.株式会社ミズノマリンのケース

「テレビで見たんだけど、大きなタライようなものに乗った男の人が、溺れている女の人を助けたんだ」
「タライ?ボートではなく?」
「いや、見たのは四角いバスタブのようなものだった」
「こんな感じの?」
「そう。そんな感じ」

取材中のメモ

 

 

豊中市名神口にある本社社屋

「おおさか地域創造ファンド」豊能地域支援採択事業・株式会社ミズノマリンの水野茂社長のご依頼で、取材に出かけました。
船のエンジンのメンテナンスサービスをする会社です。

この救命艇シェルターは、津波のためにだけ使われるもので、

2014年
11月15日 大阪市バスにシェルター広告を1年間掲載
10月25日 愛知県鈴鹿市で開催された「ふれあい広場鈴鹿」に出展
11月5日 愛知県西尾市で開催された「西尾市総合防災訓練」に出展

と、何度か大規模なPR活動を行っていました。

「これまで自社開発の救命艇シェルターのPRをしてきたが、うまくいかない。何かが足りない気がする」

それは「ストーリー」なのでは。
カタログに添付する商品のストーリーをつけてみよう。

私は会社のことを調べて3つだけ質問を用意しました。

取材側が企画を作り、取材された側が企画通りのことを語って、企画通りのPRツールを作る。
今までそれをやってきたのにダメだったということは、別のアプローチが必要なのでは?

水野社長は3つの質問に答え、シェルターへの思いを真摯に語ってくださいました。

これまでのPRに含まれていなかったことは……

・本社と事務所が阪神大震災で被災、従業員の命の大切さを知った。
・東日本大震災の津波の映像を見て衝撃を受ける
・タイのプーケット島滞在時に大地震に遭い、津波の恐怖を肌で感じた
・南海トラフ沖地震の危機に、自分たちができることは救命艇シェルターの製作だった

株式会社ミズノマリン本社は豊中ですが、豊中は海に面していない街。
なぜ、その会社が、いつ起きるかわからない津波のためだけの
避難用シェルターを、わざわざ自社開発したか。

正直、不思議で仕方なかったのですが、
これで誰にでもわかりやすいストーリーができる。
私は文案を考えはじめました。

膨大なネット画像を検索して、ついにラフスケッチと同じ構図の写真を見つけました。
水野社長がテレビで見た写真は、三陸新報社の気仙沼市の画像。
三陸新報社に問い合わせたところ、現在ではプライバシーの問題があって、
写真を貸し出ししていないとのこと。

これは残念でしたが、よい販促冊子ができました。

 

その後の救命艇シェルターのPR

 

2016年度グッドデザイン賞受賞救命艇シェルターLBS25+F

審査委員が特に気に入ったものとして「私の選んだ一品2016」にも選ばれました。

 

 

販促冊子「誰にだって守りたい命がある」

初版100部
増刷1000部

2017年震災技術対策展横浜(2017.2.2)
ジャパンインターナショナルボートショー(2017.3.2)

この冊子は防災関連の展示会でのみ配布されています。

そして平成29年度に「水害対応型小型救命艇シェルター開発・製造事業」で豊中市チャレンジ補助金を獲得。
新たなタイプの救命艇シェルターの開発もはじまりました。

さらに「阪神大震災で社屋が被災し、東日本大震災を契機に救命艇シェルターの開発をはじめたメーカー」として、MBSラジオ「日本一明るい経済電波新聞」に紹介され、ミズノマリンの本格的なマスコミ露出が始まりました。

1台800万、津波の時にしか役に立つことのない救命艇シェルターを設置する……その必要性は、なかなか認知されなかったのですが、ついに釧路の歯科医院が、ミズノマリンのシェルターを購入。

平成30年日本大学生物資源科学部下田キャンパスにも、2台のシェルターが納入されました。

水野社長はNHK「おはよう関西」(平成30年6月28日放映)にも登場、ミズノマリンの知名度は全国レベルになりました。
救命艇シェルターの快進撃は始まったばかりですl

 

 

 

 

 

 

経営者や事業代表のようにお忙しい方、手の不自由な方やパソコンが苦手な高齢者、文章を書くのが苦手な方の支援も行っておりますので、
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