はづきのことば

葉月は8月の和名

湖

葉月は陰暦8月のことで現在の9月にあたります。

「葉月」なかでも有力だとされている説は「葉落ち月(はおちづき)」が「葉月(はづき)」に転じたというものです。現代の9月にあたる葉月は、落葉や紅葉が始まる時期。それが「葉落ち月」と呼ばれるようになったとのでは、といわれています。

 

てんちはじめてさむし

壁

 

富士の雪 我津の国の 生れ也  上島鬼貫

津の国とは摂津国(現在の大阪北部地域)あたりをさします。
松尾芭蕉と並ぶ俳人で「上島鬼貫は1661年(万治4年)、伊丹の酒造家・上島宗次の三男として生まれました。

武家奉公のかたわら「誠のほかに俳諧なし」の言葉どおり、俳諧に真摯な態度で臨み、「東の芭蕉、西の鬼貫」と呼ばれた俳人です。

9月2日は鬼貫忌。
伊丹市では俳句のコンクールが開かれます。

天地始粛(てんちはじめてさむし)は8月28日~9月1日頃。
ようやく暑さが静まる頃。
日中はまだまだ暑く、夏の気候が続きます。

(2018.8.27)

 

ふかききりまとう

川霧

8月17~8月22日頃を七十二候で蒙霧升降(ふかききりまとう)とよみます。
森や水辺に白く深い霧がたちこめる頃。

春に山腹などの遠景に淡く掛かっている霧は「霞」と呼ばれます。

同じ現象で春に起きるものは「霞」と呼ばれてますが、秋に起こるもの「霧」と呼ばれ、季語では「霞」が春、「霧」が秋と分類されています。

まだ日中は暑いですが、朝夕はひんやりとしてきて、秋の到来を思わせます。

(2018.8.17)

すずかぜいたる

ほおずき

 

涼風のまがりくねって来たりけり 小林一茶

8月7日~8月11日は涼風至(すずかぜいたる)

夏の暑い風から、秋の涼しい風に変わりはじめる頃。

 

出歩くのもつらい暑さの日々が続いていますが、少しずつ虫の音も聞こえるようになっていきます。

(2018.8.6)

たいうときどきふる

草原夏は意外に雨が多い時期です。

8月2日~8月6日は大雨時行(たいうときどきふる)。

夕立や台風などの夏の雨が激しく降る頃。

夕立(夏の季語)は別名「白雨(はくう)」。
午後から夕方にかけ、突然降りだすどしゃぶり雨のこと。

湿度の高い蒸し暑い日。
夏の濃い青空に、むくむくと湧き上がる入道雲(積乱雲)は夕立の兆し。
白い入道雲の裾が次第に灰色に染まると、突然の稲光と雷、激しい雨。

夕立にひとり外見る女かな  宝井其角

近江国膳所藩御殿医・竹下東順の嫡男として生まれた其角は、松尾芭蕉のもとで俳諧を学びました。
「蕉門十哲の第一の門弟」と呼ばれる其角ですが、その作風は師の芭蕉とは対照的に派手。
平明で口語調の「洒落風」を確立し、芭蕉の没後は「江戸座」を開きました。
其角の句は、夕立を避けて雨宿りする浴衣姿の女性、そのやるせなさと色気を視覚的に表現しています。

夕立が去った後は、風が涼しくなって過ごしやすくなります。
そうして季節は少しずつ秋へ近づいていきます。

(2018.8.1)