販促冊子の文案を担当させていただいたミズノマリンさん、NHK出演

「誰にだって守りたい「命」がある」

 

北摂叢書で販促文案を作成させていただいた、株式会社ミズノマリンの救命艇シェルターがテレビ出演。

うれしいことです。

 

水野社長の悩み

株式会社ミズノマリンの水野茂社長には、平成26年度おおさか地域創造ファンドで同時採択された時にお目にかかりました。

「どうやっても、救命艇シェルターが売れないんだよなあ」

採択事業者の交流会の席上で、水野社長は、そう嘆かれていました。

救命艇シェルターは、1台800万円と高額ですが、津波の時以外には使えないものなので、一般の人には必要性を理解してもらえず、どんなに広告宣伝しても1台も売れません。

そう言いながらも、水野社長は大阪市バスの車体に広告塗装する、豊中市や愛知県西尾市で現物を展示するなど、さまざまな広告宣伝を行っていました。

しかし、それでも救命艇シェルターは1台も売れません。

 

八方ふさがりの広告戦略の打開策を見つける

私が、この広告戦略案件を正式に引き受けたのは、2016年の夏でした。
これまでカタログや展示会を行ってきて失敗しているということは、別の方法が必要。

そこで、水野社長のお話をうかがい、救命艇シェルターの販促ストーリーを作ることになりました。

「阪神大震災で社屋が被災した船のメンテナンスサービス企業は、東日本大震災の津波の被害を目の当たりにし、「自分たちでできることを」として、救命艇シェルターの自社開発に踏み切った」

誰をも納得させられる、完璧なストーリーです。

そして、これまで西日本中心だった広告戦略を、東日本の太平洋岸中心に変えること。
過去に大きな地震があり、「平成の大合併」で合併しなかった裕福な土地をターゲットとすることを、水野社長にアドバイスしました。

 

 

ミズノマリンの快進撃

その後、救命艇シェルターLBS25+F(TASUCAL25)は2016年度グッドデザイン賞を受賞。

2018年、釧路の眼科クリニックが救命艇を1艇購入し、テレビで紹介されました。
そして、日本大学生物資源科学部が下田キャンパスに2艇設置。

南海トラフ巨大地震が懸念され、2018年に入って大きな地震が続いたため、救命艇シェルターの重要性が認識されはじめたのです。

6月28日【NHK】「おはよう関西」の「元気な中小企業」コーナーに、救命艇シェルターと水野社長が登場。

今後も、株式会社ミズノマリンの救命艇シェルターは次々と売れていくことになるでしょう。
こういった仕事を手がけることができて、本当に幸運でした。