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川西市にある大阪青山歴史文学博物館。
平成11年に建造された天守閣を模した学校施設です。

国宝『土佐日記』(古くは「土左日記」と記されていた)』、『明月記』をはじめとする重要文化財16 件が収蔵されていますが、この『土佐日記』は『為家本』と呼ばれるもの。

学生だった1984年、「学校が大変な歴史的資料を手に入れた」と大騒ぎになり、当時、学校の図書館のガラスケースに納められた「為家本」を見た時の衝撃は、いまだに忘れられません。

『為家本』は、鎌倉時代の公家・歌人だった藤原為家が嘉禎 2(1236)年、蓮華王院にあった紀貫之自筆の『土左日記』を一字も違えずに書写したもの。

オリジナルの貫之自筆本が失われてしまったため、原本の姿を最も忠実に伝える学術文献資料として、1990年に重要文化財に、1999年に国宝に指定されました。

『土佐日記』の成立が平安時代の承平5年(935年)ですから、1000年以上前の物語が、何の変更も加えられることもなく伝えられ、今も愛されている……

これは一つの奇跡です。